福沢諭吉先生ではないですが、長町ゼミナールは『朝学習のすゝめ』を推進したいと思います。
慌ただしい朝からゆとりを持った朝へ
とにかく学校がある平日の朝は慌ただしいですよね。寒い時期はぬくぬくしている布団の中からなかなか出られなかったり、まだ眠かったりで起きるのが遅れ、準備に時間がかかり慌ててご飯を食べて学校へと急ぐ。寝坊している子供に対して親はイライラし、親の「ぐずぐずしていないで早く起きなさい」の言葉に子供もイライラ。ゆとりの無い朝を迎える人は多いでしょう。そんな朝の生活リズムを変えてみませんか?高校生や中学生にとって、朝学習に移行することが慌ただしい朝にとっての一つの対策となります。
生活リズムは受験を左右する
では朝学習のメリットとは何でしょうか。いくつか挙げてみたいと思います。
●朝は最も頭の中がスッキリしている時間なので、夜の2,3倍の効果がある学習ができる
●夜の友達のLINEやメールなどに邪魔をされずに静かな時間で勉強に集中できる
●夜の時間は睡眠時間を削れば比較的長い時間が取れるため、ダラダラ学習になりやすいが、朝は時間が限られているため制限時間内に終わらせるという目標ができるため、集中して学習ができる。
●毎朝同じ時間から勉強することになるので、習慣化される。そのため生活リズムが安定する。
●入試や学校のテストなどは午前中がメインであることが多いので、朝から頭が働いた状態を作れる。
●人間は寝ているうちに記憶が整理されるので、夜では解けなかった問題が朝学習で解けてしまうことがある。
●深夜番組などで興味のあるテレビ番組が早朝はないので、勉強に集中できる。
●昼間の疲れがたまっていて、勉強に集中できない夜より、朝は寝たことにより体力がある状態で勉強ができる。
というように数えればいくらでもメリットが出てくると思われます。逆にデメリットは何でしょうか。例を挙げてみると
○早起きしてせっかく勉強を始めたのに、机の上でウトウトしてついには寝てしまう。
○目覚まし時計をたくさんかけたのに、それを止めてまた寝てしまい、結局いつもの起きる時間になってしまって、時間を無駄にしてしまう。
箇条書きにしてみるとわかりやすいですが、デメリットよりもメリットのほうが断然数が多いと思いませんか。それだけ朝学習はメリットがあるのです。私の塾では数年間、高3生は毎朝5:30から30分から1時間くらい日本史の集団授業をやっています。大体6月くらいから入試直前までやりますが、しっかりと5:30分からの授業に参加してくれる約8割の生徒は成績を伸ばしています。起きられなくて所々不参加か、もしくは授業に参加しているけどいつのまにか寝落ちしている生徒は残りの2割ですが、やはり入試で良い結果を残せませんでしたね。朝勉強ができるということは自分自身のやる気度を測る指標と言っても良いかもしれませんね。
朝学習は今から習慣化する
今まで朝7:30に起きていた生徒がいきなり5:30などに起きることは難しいと思われますので、徐々に早く起きるように矯正していきましょう。15~20分早く起きてしばらく慣れたら、もう15~20分早く起きるという感じで良いでしょう。「たったの15~20分!?」と思われる人もいるかも知れませんが、15~20分間集中して勉強すれば、学校の宿題くらいは終わらせられるでしょう。もちろん、宿題の量にもよりますが。ただ本当に言えることは、朝15~20分全力で集中すれば、夜の1時間の勉強に匹敵するということです。これは朝の学習をススメている本にも書いてあることです。勉強は量をこなすことも大切ですが、質を高めることも大切なのです。質を高めるという点で朝学習は最高です。そして朝学習を始めるのは今からです。習慣を変えるのはある程度時間が必要ですので、入試の直前では間に合いません。自分の身体にその習慣を染み付かせるには2~3ヶ月かかるとある本には書いてありましたので、実行するなら今から頑張ってみましょう。時間に余裕のあるうちに習慣を変えておくことが大切です。
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