東京都の人口動態、男性は転出超過、女性は転入増加。

塾長ブログ

全国から人を人が集まって来た東京都だったが、2021年には、男性は25年ぶりに流出する人が多くなった。しかし、女性はなお流入が勝るという状況。

東京の人口はコロナ禍でどうなっているのか。

『新型コロナウイルス禍でテレワークが広がり、東京の求心力は低下した。総務省によると、都内は転入者が転出者を上回る転入超過が21年に5433人と前年の6分の1近くに縮小した。』(4月10日 日経新聞朝刊より)
 コロナの影響でテレワークが主流になる会社では高い家賃を払ってまで東京に住む必要は感じられませんね。さらに東京は物価が高い。地方は東京に比べて家賃が低い割に、より広い家に住むことができます。食材という点においても都会より新鮮であり、輸送費などがかからないので安く手に入れることができます。このように地方であれば、生活ストを下げられるという利点があります。
 しかし、コロナ禍のためにテレワークを導入していても月に2~3回や週に1回など定期的な出社が求められる企業は少なくありません。そのため、東京やその周辺に住まなければならないという人もいるのは事実です。

女性は東京都への転入が依然として多い

コロナ禍で男性が転出が多い一方で、女性はなぜ東京などの都会へ集まり続けるのか。
『ニッセイ基礎研究所の天野馨南子氏は「今の若い女性はやりたい仕事が明確だが、希望する仕事が地方になかったり男性に限定されていたりするのが問題だ」と指摘する。実際、進学や就職を機に東京に移る例が多く、年代別では10代後半や20代前半の流入が際だつ。』(4月10日 日経新聞朝刊より)
 東京は物価などは高いですが、賃金水準も高く、なによりも求人が多いです。仕事の数が多ければ、女性もキャリアアップができるということです。逆に地方だと就きたい仕事につけないということが多いですね。生活面でも東京はいろいろなサービスが揃っていて、とても便利であるというのがメリットです。車で数十分もかけて買い出しに行かなければならない地方に比べて、歩いてすぐのところにお店があると便利ですよね。

江戸時代の江戸の人口の男女比は?

塾長が日本史が大好きなので、ここで江戸時代の江戸の人口の男女比を見てみましょう。江戸の町は世界で最も人口の多い、100万人都市だったと言われています。徳川家康が江戸という、当時は何もない沼地の多い土地に幕府を開いてから見事な発展を遂げました。

 本題に入りますが、1700年前半のころは男女比が約2:1くらいで、男性が圧倒的に多かったようです。それはなぜでしょうか?

答えは、江戸は大名屋敷などが多く、藩主に付き従って来た家来や奉公人が単身赴任で江戸にやって来るというのがその理由だという説があります。他の説では、江戸は火事が多いので、火事のあと家を再建するときは大工が大量に必要となり、そのため大工がたくさん住んでいたからなどもあります。

 その後、幕末にかけてだんだん男女比が1:1になっていったようです。それは、武家屋敷などに奉公する奉公人が女性を必要とする雑用に代替されていったからだと言います。さらに江戸の吉原などに遊女が多数存在するようになったからだとされています。

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