歴史新聞、本日3月24日は何が起こった日！？
今日は歴史上で何が起こった日なのかを新聞のように報道します。
トピック『ついに決定！！徳川家康、征夷大将軍に就任！江戸に幕府創設へ！新時代「泰平の世」が始まる――』
慶長八年二月十二日（西暦1603年3月24日）
本日、徳川家康公が征夷大将軍に、正式に任命された！
ついに、天下分け目の戦乱を制し、天下をまとめ上げた男が、朝廷の最高武官職を授かることとなった。
この瞬間、長く続いた戦国の乱世に一つの終止符が打たれ、歴史は大きく、新たな一歩を踏み出した。
この日は、日本の歴史に永く刻まれることだろう。
［関ヶ原の勝者が、ついに公式に「天下人」に！］
徳川家康は三年前の慶長五年（1600年）、天下分け目の関ヶ原の戦いで石田三成率いる西軍を破り、実質的な政権を掌握。
その後も豊臣家の処遇や全国の大名配置を進め、事実上の天下統一を完成させていた。
だが、あくまで「実力者」に過ぎなかったその地位が、本日ついに「公認の征夷大将軍」として朝廷より授与されたのである。
［幕府はどこに置かれる！？］
気になるのは、将軍となった家康公がどこに政権を置くか――。
京の公家たちや大坂の商人たちは「やはり京都か」「いや、大坂こそ都にふさわしい」とささやいていたが、
家康公はまさかの場所を選んだ。
そう――それは東の果てとも言われた関東の新興都市、江戸！
これにより、日本の政治の中心は長らく続いた京都から、江戸へと移ることが確実となった。
［幕藩体制の幕開け！これからの日本はどうなる？］
家康公は、諸大名に対して厳格な統制、農民には検地を行いながらも、商人には自由な活動をある程度認め、武士・農民・町人それぞれが分をわきまえて生きる社会を築こうとしている。
「太平の世」――それは、かつて織田信長が夢見、豊臣秀吉がかたちにしようとしたものであり、ついに徳川家康が、その夢を手に入れたことになる。
［徳川家康とは！？］
【人質時代】
徳川家康の人生を振り返ってみよう。
三河（現在の愛知県東部）の小国に生まれ、わずか6歳で織田の人質となり、親元を離れた日から、彼の試練の人生が始まった。
幼い心に刻まれたのは、「誰にも裏切られぬ世を作る」という強い誓いだったという。
やがて今川家の人質として育ち、桶狭間で主君今川義元が討たれたのを機に、家康は独立を果たす。
しかし、それはさらなる戦乱への幕開けに過ぎなかった。
【裏切り、敗北、そして喪失】
若き家康は数々の戦を乗り越えたが、人生は決して順風ではなかった。
信長の盟友として戦国の荒波を渡る一方、武田信玄との三方ヶ原の戦では惨敗。逃げ帰る家康の姿は、恐怖と後悔に震えていたという。
そして、最大の悲劇は――
信長の命令で、嫡男・信康を、母・築山殿と共に自害させたことである。
この時家康は、政略の中で己の血を切り捨てねばならぬ無情の決断をした。
「わしは鬼になった。だが、その鬼が世を治めねばならぬのだ」
後に家康がもらしたという言葉が、胸に深く残る。
【戦乱の世に終止符を打つために】
豊臣秀吉のもとに従った日々も、家康にとっては耐えの時期だった。
豊臣政権の内部で力を蓄えながら、決して出過ぎず、忠義を貫いた。
だが、秀吉死後、家康はついに立ち上がる。
関ヶ原の戦い――
それは、乱世に終止符を打つための戦であった。
多くの裏切り、計略、そして勝利。
家康は勝者となったが、同時に孤独な道を歩み始めたのである。
【そして今日――「泰平の世」を開く将軍に】
幾万の困難を乗り越えて、家康はついに「征夷大将軍」の位を授かった。
だが、それは誰よりも流した涙と血の上に立つ称号である。
争いに疲れた民が、これからは戦に怯えることなく暮らせるように。
家康は、自らを犠牲にしてでも「平和」を創ろうとしている。
江戸を都に選んだのも、戦の歴史から遠い土地に、新しい未来を築くためだ。
【家康という人間】
「狸親父」と揶揄する声もあるが、
それは彼が誰よりも裏切られ、失い、耐えてきた人間だったからこそ、慎重に、長く、ゆっくりと着実に歩んだ証明なのだ。
泣いて、堪えて、それでも夢をあきらめず――
徳川家康の人生は、“生き抜く強さ”そのものであった。
いま、戦国の闇が晴れ、江戸の空に朝日が昇ろうとしている。
その光の中に、家康公が見た未来があると信じたい。
［江戸・京・大坂の声］
「これでやっと乱世が終わる…」― 江戸の町人
「戦のない世を作ってくれた、ありがたい将軍様だ」― 百姓
「まさか京が都でなくなるとは…」― 京の貴族
江戸では、将軍就任を祝って町中にのぼりが立ち、町人たちが酒盛りを始めたという。
［編集後記］
戦国の世を駆け抜けた“最後の勝者”家康公が、いま天下に名乗りを上げた。
この新たな幕府の行く末は、400年後の未来にまでつながる大河となるだろう。
江戸の町よ、これからが本番だ！
日本よ、これからは「平和の時代」を歩もうではないか。
【注意】、あくまでも歴史新聞報道で、当時の状況を再現した報道であり、現代の報道ではありません。
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