歴史新聞：3月6日は何が起こった日！？『江戸の剣豪、中山安兵衛の名を轟かせる！高田馬場決闘の真実！』

歴史新聞、本日3月6日は何が起こった日！？

今日は歴史上で何が起こった日なのかを新聞のように報道します。

トピック『江戸の剣豪、中山安兵衛の名を轟かせる！高田馬場決闘の真実⚔️』

元禄七年二月十一日（西暦1694年3月6日）

本日、江戸郊外の高田馬場（現・新宿区西早稲田）において、壮絶な決闘が繰り広げられた！その戦場に立ったのは、伊予国西条藩の藩士・菅野六郎左衛門と同藩の村上庄左衛門。武士の誇りをかけた戦いに助太刀として現れたのが、のちに赤穂義士として名を馳せる剣豪 **中山安兵衛（堀部武庸）**であった！

すべては、元禄七年二月七日、藩の年始の席での些細な口論から始まった。

菅野六郎左衛門と村上庄左衛門は、一度は盃を交わして和解するも、再び衝突。ついには、高田馬場での決闘を約束することとなる。

しかし、菅野は家来をほとんど集められず、若党と草履取りの二人のみ。一方、村上家は三兄弟が揃い、さらに家来を加えた六～七人を集めていた。戦力差は歴然――絶体絶命の状況に、菅野は剣術道場の盟友であり、叔父・甥の契りを交わした中山安兵衛に助太刀を願い出る。

「万が一、私が討たれたならば、家族を頼む。そして仇を討ってほしい」

その言葉を聞いた安兵衛は、こう応えた。

「今こそお供させていただく。敵が何人いようと、私が斬り伏せる」

こうして二人は高田馬場へと向かった――。

四つ半頃（午前11時過ぎ）、高田馬場に到着した菅野と安兵衛。安兵衛が周囲を見渡すと、村上庄左衛門が一人で現れる。しかし、背後の木陰に不穏な気配―― 村上の弟・三郎右衛門と中津川祐見が潜み、菅野を挟み撃ちにしようとしていた。

菅野は村上に歩み寄り、皮肉を込めて言い放つ。

「これは珍しいところでお目にかかるな」

村上も応じる。

「まことに珍しいことだな」

その刹那―― 三郎右衛門が兄の後ろから斬りかかる！

だが、安兵衛は一瞬の隙を逃さず、三郎右衛門の眉間を切り上げた。三郎右衛門はひるみながらも刀を振り下ろすが、安兵衛はこれを鍔で受け止める。そして、踏み込んで三郎右衛門を一刀両断に！

一方、菅野と村上庄左衛門も激突！刀が交わり、火花を散らす。村上の剣が菅野の眉間を切り裂いたが、菅野も怯まず、村上の腕を切り落とした！

「ならぬ、ならぬ！」

絶叫しながらも村上は再び菅野に斬りかかろうとする。しかし、そこに駆けつけた安兵衛が、村上を斬り伏せる！さらに、中津川祐見が飛びかかるも、安兵衛の前に力尽きた。

この決闘で、安兵衛が討ち取ったのは三人（村上庄左衛門・三郎右衛門・中津川祐見）。

この戦いの後、江戸中の瓦版はこの出来事を取り上げ、「中山安兵衛、18人斬り！」と誇張して報じるほど話題に。後に講談や芝居によってさらに伝説化されていった。

この一戦を機に、安兵衛の名は広まり、赤穂藩士・堀部金丸が彼を婿養子として迎えることとなる。そして、元禄十四年（1701年）の赤穂事件、翌年の吉良邸討ち入りへと繋がっていくのである――。

【注意】、あくまでも歴史新聞報道で、当時の状況を再現した報道であり、現代の報道ではありません。