歴史新聞、本日4月5日は何が起こった日！？
今日は歴史上で何が起こった日なのかを新聞のように報道します。
トピック『仏殿、灰に帰す――敏達天皇、仏教排斥を勅命す「神祇を軽んじた報いなり」物部守屋の奏上、ついに宮廷動かす！都じゅうに燃え広がる 神か仏かの抗争の火』
敏達天皇十四年 三月一日（新暦：585年4月5日）
本日、敏達天皇は、大連・物部守屋の奏上を受け、ついに仏像の破却および伽藍（仏殿）の焼却を命じられた。
この命により、朝廷の支援で建立されていた仏像・仏舎利・経巻が燃やされ、仏殿が次々と取り壊される衝撃の事態となっている。
仏法受容からわずか数十年――
いま、外来の信仰が、「神の怒り」として炎の中に葬られた。
［疫病、都を覆う――「祟り説」蔓延］
年頭より、飛鳥一帯では激しい疫病が流行し、王族や高官にも死者が相次いだ。
この事態を受けて、神祇信仰を重んじる守屋公は本日、次のように激しく奏上。
「この疫病は、仏像を拝し、我が国の神々を蔑ろにしたがゆえの祟りにございます！
天照大神の地に、外の国の神を据えるなど、不敬の極み！」
この言葉に、敏達天皇は静かに頷かれたという。
もとより天皇は、即位当初から仏教に懐疑的な御姿勢をお持ちであり、かねてより「神祇の乱れを正さねばならぬ」と仰せられていたという。
［仏像は焼かれ、仏殿は火の海に］
守屋の軍勢は即座に動き、蘇我家が建立していた仏殿を包囲。仏像を取り壊し、木製の仏塔に火をかけた。
火の手は空を赤く染め、都中が驚きに包まれた。
「黄金の仏が黒煙とともに崩れる様は、まさに神祇の清めに見えた」
――物部一党の兵士の声
一方、仏教受容を推し進めてきた蘇我馬子公は怒りと悲しみに満ちた面持ちで沈黙。
馬子に仕える僧侶たちは、涙ながらに仏舎利を抱えて山野に逃れたという。
［廃仏か護法か――分断される宮廷と都］
今回の勅命により、朝廷内部でも動揺が広がっている。
一部の若手貴族や帰化系官人たちは仏教擁護の姿勢を見せ、
「仏の慈悲を焼いた国に、未来はあるのか」との声も聞かれる。
民の中にも仏教を信仰していた者は多く、突然の排仏の嵐に、
「あの微笑む仏が、なにゆえ罪となるのか…」
――老女の涙
と戸惑いの声が絶えない。
［火に消えぬもの、それは“信じる心”］
本朝に仏教が伝来してより約五十年。
争いも、受容も、学びもあったが、今日の火は、そのすべてを灰に帰した。
だが、果たしてこれで「神の怒り」は鎮まるのか。
ある僧は小声でこう語った。
「仏は滅びても、法は火に燃えぬ。信じる者の中にのみ、残り続けるであろう」
神か、仏か――
この火種は、やがてさらなる大戦の幕を開く兆しかもしれない。
【注意】、あくまでも歴史新聞報道で、当時の状況を再現した報道であり、現代の報道ではありません。
コメント